寂しいもんだ……
どういうやつがくるんだか………
そしてなんか野川の声がぼんやりと聞こえるが、いつも通り。スルーする。
「めぐちゃん。霧田くんと新笠木さん?マネージャー1人とウィングスパイカー1人だって〜まあ私達が早いこともあるんだろうけど、まだ来てないね?」
「そうだな」
ウィングスパイカーか…
ってかマネージャーこれ以上増えんのかよ……野川狙いか……?いや、でもそんなに野川有名……?
すると、遠くから微かに声が聞こえた。聞き覚えのない声だ。
まあ恐らく……
「おい!!はやく!はやく!霧田!!」
「……張り切りすぎだろ……可愛すぎか」
「…?なんか言ったか??」
「ううん、なんも」
「?そうか?」
そう言いながら体育館に駆け込んで来たのは、野川には負けるけど、まあそこそこ高い身長で、髪、また、長い前髪も巻き込んでポニーテールをしている。
元気そうなやつだ。
一方、その後ろをついてくるやつは、野川には負けるけど、結構整った顔で、まあやる気のなさそうな顔。身長は高い。でも新笠木より低い。
髪はまあちょい長め。でもまあすっげぇ長い訳でもないし大丈夫だろう。
「こっ、こんにちは!!1年マネージャーで、新笠木勇と言います!!よろしくお願いします!!」
「…えと、こんにちは、1年ウィングスパイカーで、霧田隼人です」
この2人はとても対照的だ。
この新笠木はとっても元気、やる気に満ち溢れた子。
だが、霧田はもうやる気の一つも感じられない。
でも、とても仲が良さそうだ。
「……えっと、2人は中学とか同じだったか??」
あたしは2人にそう尋ねる。
応えたのはやはり新笠木だった。
「えっと、家が近くて小さい頃からいつもだいたい一緒です!」
「幼馴染です」
新笠木は元気に応え、それに少し霧田が付け足した。
なんかこの2人みてると微笑ましくなるな……

