「っ、本当はっ、優しくって、みんなに
わからないようなことに気つかってたり
とかっ、なんか世話クッキー?みたいな
の作ってあげてたりとか、本当は…っ、
裏でめちゃくちゃ頑張ってたりっ!」
思っていることが次々に口から溢れ出す
。こんなに思ってたなんて、自分でもび
っくりする。
「だから?、気持ち、分かったよね?」
理恵がそう言うと、あたしは目から涙が溢れた。
「……、ごめ、あたし…めっちゃ野川のこと好きだわ……」
「「よし!」」
そう2人が声を揃えて言うと、あたしは教室を飛び出し、野川の教室へ向かった。
「めぐ、やっと言ったね。」
「うん。正直あのお預け状態ウザかったもん。よかったわ。」
2人のその言葉は、教室を飛び出したあたしには当然聞こえない。
野川の教室へ行くと、女子の群れが。
一目であたしはそれが野川の席だとわかった。
「おい野川!」
そう言うと、野川はこっちを見る。それと同時に女子達もこっちを見た。
「前の教室!来いよ!」
と云うと、あたしはその教室へ向かう。
______場所は、わかるはずだ。