そ、それは……


「好きなの?俺のこと?」


え、好きな人聞いてきて頭に浮かんだ俺って……

好きなんじゃないの??


そんで前のキスも拒まなかったし……


え?本当に好きなのかな??

期待、してもいいのかな?


「ちっ、ちげぇよ!!今の流れでなんで

そうなるんだよ!!お前なんか、好き、

じゃねぇし」


好きじゃねぇし、の部分だけ少し声が小

さくなったのは気のせい、なのか。



「違うの?じゃあなんで好きな人聞かれて1番に俺の顔が浮かんだの?」


「それって俺を好きだからじゃないの?」


そう言葉で早瀬を攻める。


「そっ、それはっ、お前があたしのことをずっと好きだって言って、くるからだろ……」

そう答えた早瀬は、物凄い真っ赤な顔で俯いた。

「そりゃ、俺は早瀬のこと好きだよ?」



「おま、それを……!」


「でも、それだけで俺の顔、思い出す……?」


そう早瀬の耳元で囁く。それだけで震え

た早瀬が可愛くって、俺は早瀬の耳に唇

を当てたら、早瀬はう、と呻いた。


「早瀬、どうなの?」


早瀬は逃げようとするが、俺がそうはさせない。

「早瀬、答えて?」


「わっ、からねぇよ……自分でも。」


そう答えた早瀬は震え、涙目になっていた。




________やべ、やりすぎた





早瀬は自分より強い力が怖いんだ。


こりゃあ、苦労するなぁ……