でも……一応聞いてみようかな……
あ、でも盗み聞きしていたことがばれてしまう…！
でも気になる…….
でも……！
すると周りの人からの視線を感じる。ふ
ふ、このイケメン野川さんを見てるのか
な……！
「あ、おい野g……なにしてんだよキモ川」
いつもの、といっても最近は無かったけど、早瀬の罵詈が聞こえる。
「ああ、なんて美しい声……！！」
「……ぅぇ、マジでお前キモい。だから友達いないんだろ」
ここはスルー。
ふっ、俺がキモいことと友達いないことは関係ないからね…
「……帰るわ…」
「おっと。ごめん」
早瀬が本気で引いたからここくらいでやめておく。
「そういえば、早瀬俺になんか用？」
「……別に。ってかお前、最近暗かったのに今日はテンション高いよな。ウザ」
早瀬……！俺のこと見ててくれたんだ……！でも最後のはいらない。
それに、
「真顔で言われたらマジ傷つくからやめて…」
