誰よりも

両側から蹴られ、「うぉぉお…」などと唸っている。

「あは☆さっすが2人…すっごく痛いよ…」

こんな時でも☆マークは忘れないみたいだ。
そのせいですっごくうざい。

理恵も同じ気持ちなのか、表情にでている。

「……帰るか。」

そう言い、あたしと理恵は屋上から出て行った。
時計の針は午後1時半を指していた。

*

放課後になり、部活が始まる。
理恵はバスケ部マネージャーらしい。
だから理恵と部活は別れる。それに、部活には……
あいつがいる。関わるなっつったのに…

一週間禁止にしてやろうか。(あたしを)


体育館に行くと、もう練習を始めていた。
野川はレシーブの練習をしている。

暫く見ていると、野川が気づいたみたいで、こっちに向かってきた。

…………うざっ…