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「……ぐちゃん、めぐちゃん〜起きて〜」

「ん〜〜……」

不意に理恵の声が聞こえ、目が覚める。

「あっ!めぐちゃん!!めぐちゃん、もう昼だよ!!よく寝たね!!昼御飯食べよう!?」

やけに【!】マークが多い理恵は、あたしから見てテンションが高いようだった。

「おう。腹減ったわ。食べるか。」

理恵が笑顔で頷くと、あたしは当たり前、というように屋上へ向かった。


屋上のドアを開けると、そこには1番いてほしくなかった奴が1人。

「あ、やっほー早瀬〜」

「…………」

話しかけられたが、こいつとは今日1日絶対関わらない。そして一旦野川から目を逸らし、野川とは反対方向へ向かう。

「め、めぐちゃん??」

理恵に話しかけられたが、理恵の腕を引っ張り、反対方向へ連れて行った。途中で「無視ツライ」と言う声が聞こえたが、それも無視をした。