誰よりも




今日は、入学してから、3日目。

今日は絶対早瀬に関わっちゃいけないんだよね……

そして、早瀬より先に部屋をでる。部活だ。

今日もいっぱいスパイク打ちたい〜

そう思い、早歩きで体育館へ向かった。


「はよーございまーす……」

さすがに、マネージャーはいない。放課後にいっぱい来るかな?

「おはよ。」

羽山さんが居た。昨日、仲良く早瀬と話してたよね〜……

「おはようございます。」


挨拶をした後に、早瀬が来た。

「ゲ。野川も来てたのか……」

独り言のように言ったけど、聞こえてるよ〜……しかも、ゲ。ってなんだよ……



「おはようございますー…」

早瀬が挨拶をする。そして、俺を睨みつける。

なんなの?日課になってるよ?


「トス練、したかったのに……」

トス練?早瀬、バレーしたいから早く来たんだ。

じゃあ俺がスパイク打ちたいな。

「じゃあ俺がスパイク打っていい?」

「関わるなっつっただろ。ま、スパイクは打て。」

「はーい。」

よし。早瀬のトスが打てるなんて……!

スパイクの準備ー…っと。


「じゃあ、羽山さん、投げてもらっていいですか。」

「ん。いーよー」

「あ。一回、クソ川のスパイク見てするから、羽山さん、いいですか。」

「うん。じゃ、野川にあげるから、みといてね。」

「はい。」

なんか、さりげなく暴言使われた。
ってかクソ川って。

「じゃ、野川、あげるよー」

「はい。」

そういえば、羽山さんのトス、打つの久しぶりだな。

「野川っ!」

「はいっ!」


バンッ

と、打てた打てた。なんか、打ちやすいな〜
今のセッターもだけど。