__私は拓人くんの話を聞いた後、言葉がでなかった。
佐伯くんは入試の日、隣の席の女の子に消ゴムを貸してあげたという。そして、佐伯くんは拓人くんにその子にもう一度会いたい。っと言ってたそうだ。
そして、その子は私だということ。
私は意味がわからなかった。
私も入試の日に確かに消ゴムを貸してもらった。
でも、その人は今話をしてくれた拓人くんのはず。
なのに、それは拓人くんではなくて、佐伯くんだった。
話終えた拓人くんは優しく私に
「覚えてないかな?」と言った。
私は拓人くんに言った。
「確かに...入試の日、私は消ゴムを貸してもらった。でも、その消ゴムには拓人くんの名前が書いてあった!!」
すると、一瞬考え込むように黙った拓人くん。


