「香流ちゃん?また会ったね。」





なんで。なんであたしがこの公園に来るとこの人に会ってしまうの?





しかも今は和登もいるんだよ?





話しかけてこないでよ。






「香流知り合い?」





「香流…って。やけに親しいんだね。彼氏?」





「和登。今日はもう…帰ろ?」





この場にいたくなくてこの人から離れたくて。






「待ってよ香流ちゃん。また逃げるの?」






逃げたのは…





あたしじゃない。






「前にも言ったじゃない。逃げたのはあたしじゃない。」