ママのあたしが恋をした。

「おはよー!」




和登は今日もかっこいい。




さすがあたしが惚れてただけある。




「ん。はよ…」




―――ドンッ




「あ!ごめんね!痛いところない?大丈夫?」



あたし、どれだけ人にぶつかってんの…。



そう思いながら顔を上げると、目の前には黒髪ストレートの可愛い女の子が立っていた。




「うん。大丈夫!あなたこそケガしてない?」




「うん大丈夫!同じクラスの香流ちゃんだよね?私、桜木胡桃っていうの。よろしくね!」




あたしのこと知っててくれたんだ…。




「うん!よろしくね!」




あたしは入学して初めて、女の子の友達が出来た。