ママのあたしが恋をした。

実家に着いたのは10時半。



姫と過ごす時間が少なくなることがあたしの今の1番の悲しみ。




「…ひ、め?」



可愛い寝顔でスヤスヤ眠っている。




「…姫、帰ろっか。」




姫をベビーカーに乗せてあたしの住むマンションへ向かった。




「え?…和登?」




コンビニから出て来た和登。





やばい!急げ!




「あ、香流!なんで逃げてんだよ。つか、その子誰?」




えっと……




なんて言おうか。




「し、親戚の子を預かってて、そ、それでその親戚の家まで送っていく途中なの……。」




ば、ばれてないよね?