お前の気持ちって……
あたしの気持ち……?
「侑那と5年付き合ってて……3年以上も一緒に住んでたのに……
時々お前の気持ちが俺じゃない別のところを見ているような気がして……。
このまま付き合ってたとしても、不安に押しつぶされそうな気がした。
だから試したんだ。
もし俺から別れたいって言ったら、侑那は引き留めてくれるか、って……」
「何、それ……。
あたし、引き留めてたよねっ?
泣いてすがってたよね……?別れたくないってっ……」
「ああ。
けど結局、あの瞬間だけで、
お前は次の日、すぐに出て行っただろ」
「それはっ……」
それは、雄介の気持ちがあたしにないと知ったから……。
どんなにすがったって、惨めになるだけって思ったから……。
「俺、知ってた。
侑那が俺以外に、好きなやつがいるってこと」
「………え…?」
あまりにも理解しがたい言葉。
雄介以外に好きな人……?
何言ってんの?

