「か、のじょさんは……
どういった職業ですか」
「CA」
さすが……
としか思えない。
胸が相変わらず痛かったけど、
完全にビジネスモードに切り替えて、きりっと雅兄に向き直った。
「それでしたら、やはりこのダイヤのネックレスがお勧めですね。
こちらでしたら、キャビンアテンダントの制服の合間からちらりと見えると、とても上品に見えるので制服にも映えると思います。
ダイヤの大きさも、こちらはとくに、シャツの合間から見えると、一番美しく輝いて見える大きさで計算されておりますよ」
「………へえー…」
一通りお勧めポイントを説明すると、雅兄は少し意外…といった顔をしていて、あたしもちょっとだけ言葉が詰まった。
だけどまた、にこっと微笑み返し、
「いかがなさいますか?」
と、他のお客様同様の対応をした。
「……じゃあ、これで」
「ありがとうございます」
雅兄は、勧められた、ワンポイントのダイヤのネックレスを選択し、そのままお買い上げとなった。

