「いっきに女になった」



照れもしないで、真顔でそんな言葉を言ってのける雅兄に
痛いくらい心臓が高鳴った。


当たり前でしょ。
あたしは最初から女なんだよ。

雅兄のことが大好きだった女の子だったの。


それを雅兄が勝手に女として見ていなかっただけで……



「なあ」

「な、に……?」



身動きが取れないまま雅兄の顔を見つめる。


どうしよう……あたし……


あたしやっぱり雅兄のこと……





「この格好って、エロいよな」


「……っ!!」