視線と視線が絡み合って
呼吸をすることすら忘れた。
雅兄の言葉が頭から離れなくて
どう答えたらいいのかも分からない。
《ドーンッ!!》
「…っ」
突然大音量の地響きのような音が、スクリーンから聞こえて
あたしも雅兄も我に返った。
目を移したそこには、さっきまで濃厚なラブシーンが映っていた二人は消え、
大ピンチとなる慌ただしい画面となっていて……。
「……」
雅兄はあたしの頭を、軽くポンと叩くと
ずっと抱いていた肩から腕をとき、スクリーンへと目を移した。
急激に冷える肩。
それでもまだ、
右半身は雅兄の体と密着しているから、そこだけ熱が上昇したままで……
ねえ、
さっきの言葉は
どういった意味で言ってくれたの……?
そればかりが気になって、
結局映画には集中出来なかった。

