雅兄はあたしのベッドで寝ているとき、いつも何を思っていたんだろう……。 (妹にしか見てなかったし……) そっか。 あたしと違って、雅兄は今まで本当にあたしを女として意識してたわけじゃないから 人のベッドで寝ていたとしても、何も思わなかったんだ……。 そう思うと、少しだけ虚しくなった。 「………おい」 「え……?」 突然聞こえた声。 慌てて起き上がると、 「ま、雅兄っ……!?」 そこには、今帰宅したであろう雅兄が立っていた。