薬品と恋心


「なんですか?」



自分に何かおかしいところでもあったのだろうか。ティアは自分の服を見下ろした。



「ああ、違う違う。服じゃなくて…ただ」



「ただ、なんですか?」



「可愛いな、と思って」



「…!?」



ティアは一気に熱が頬に集まるのを感じた。


顔を隠そうにも手に紅茶を持っているため隠せない。



「あはは、言われなれてないんだなぁ」



どうすればいいのかわからず固まっているティアを楽しそうにジーニアスが眺めてくる。


ティアはジーニアスから視線を外してそっぽを向き、せめてもの抵抗をした。


嫌われちゃったな、と言いながらジーニアスは元いた椅子に戻り、紅茶を口にした。