必然的にティアはゲオルグの腕と壁の間に閉じ込められるような形になる。
ゲオルグはティアの体が子供や、大人の姿になることは知っているらしいが、それが口づけによるものであることは知らないはずだ。
なんせティアが飲んだ薬は古代薬。
その辺で手に入らないどころか、文献ですらたやすく手に入らない。
ーなぜ、ゲオルグが薬の解除方法を知っているのだろうか?
それはすぐにわかった。
ティアの横で打ち付けられた手の中に古びた紙切れが握られているのが見えたのだ。
おそらく、レティシアから受け取った薬の解除法がのせられた紙だろう。
ゲオルグはそれをティアのカバンから見つけ、子供の姿にならないティアを見て気付いたのだ。

