薬品と恋心


ージーニアスとの口づけ。



それはつまり、ジーニアスがティアを愛していることを示している。



ージーニアスが自分を愛してくれていた。



その事実さえあれば、もう怖いものなんてない。


自分はどんなに打ちのめされてもかまわない。


だけど、絶対にジーニアスは傷つけさせない。


ティアは目をそらすことなく、ゲオルグを真っ直ぐ見た。



「なぜ何も言わないんだ…ジェンティアナ…」



ゲオルグはひどく冷めた瞳をティアに向け、ふらりと足を踏み出した。



「あいつと…口づけを交わしたのか?」



ティアはそれに答えず、近寄ってくるゲオルグを見上げていた。



「…っ、そうなんだな!!」


ダンッと音をたててゲオルグは壁に勢いよく手をついた。