広間についたティアの瞳に真っ先に飛び込んできたのは赤銅色の髪。 ジーニアスは広間の端の方で、剣を片手に壁に背を預けるようにして立っていた。 広間にはそれなりに人がいたのにもかかわらず、そこだけ別空間のようにティアの瞳を捉えて離さない。 ジーニアスは物憂げな瞳でどこかを見つめており、声をかけるのが一瞬ためらわれた。 それはティアに限ったことではないらしく、広間にいる女性たちも遠巻きにジーニアスを見つめている。 ティアは小さく呼吸を整えるとジーニアスに近づいた。