町に帰ります、と言ったティアの言葉にジーニアスが返した言葉は思いもよらないことだった。 「それなら、一緒に行くよ」 「えっ…?」 王都からジーニアスが出られないと思っていたティアはその提案に戸惑った。 「危ないし、ひとりでなんて行かせられない。だから一緒に行くよ」 ただの採取人といての仕事ならばジーニアスが同行するのは心強い。だけど今回はついて来てほしくなかった。