「なんだぁ、その反抗心むき出しの目は。…はっ、まぁいい。どんなに足掻こうが助けなんか来るわけないんだからな」 ティアの口元を押さえつけている手にさらに力が込められる。 呼吸がうまくできず、次第に意識が遠くなる。 (もう…ダメ…) 目の前がかすみはじめたとき、 ガシャン!! 何かを落としたような大きな音が近くで聞こえてティアはハッと目を上げた。 目の前の男も音に反応し、ティアを押さえつけている力がわずかに緩む。 その一瞬の隙をティアは逃さなかった。