ティアの目の前にいるのはジーニアス。
レティシア様のパートナー兼護衛役のジーニアスがこんなところにいていいはずはない。
ティアが心配なら護衛をひとり借してくれたらよかったはずだ。
確実に襲われるというわけでもないのに、レティシアを置いてまでジーニアスがティアのところに来る理由が思い付かない。
それに、婚約者が子供の姿とはいえ女と一緒にいてはレティシア様も心中穏やかではないだろう。
不安に揺れるティアの瞳にジーニアスが映る。
ジーニアスは窓枠に肘をつき、鋭い視線を窓の外に向けながら何かを考えていた。

