薬品と恋心


しかし、楽しいときは突然終わりを告げる。


心臓がドクンとひときわ大きく波打ち、ティアの足がふらついた。



「ティア!?」



倒れそうになったティアをとっさにジーニアスが支えてくれた。


大丈夫だから、とはとても言えなかった。


心臓が早鐘をうち、体は浅い呼吸を繰り返している。


ジーニアスにすがりつくようにして立っているのがやっとのことで、とても話をすることなどできなかった。



「ティア、会場を出るまで少しだけ我慢してくれ」



ティアの異変を見てとったジーニアスはティアの肩を抱き寄せて支えると、すぐさま歩きだした。