それよりも、ティアに告げなくてはならないことがある。 レティシアは手に持っていた古びた紙をティアに差し出した。 「なんですか?」 ティアは首をかしげながらそれを受け取った。 「それは、貴女が読んだ研究文書の最後のページよ。ジーニアスが持っていたの」 きっとジーニアスはこの子の気持ちが自分に向いたらこれを渡そうと思っていたのだろう。 ーでも、そんな確証などどこにもないのに。 ティアは表情を変えず、ただじっとそれを眺めていた。