ティアから舞踏会に行きたいから解除薬を完成させてほしいと頼み込まれたあの日、わかったことがひとつある。 ティアは王都に会いたい人がいるということ。 そして今のティアにはその人に会う手段が舞踏会に行くことしかない。 つまり、相手は貴族だ。 まだティアが貴族だったころに会った相手なのかもしれない。 誰とは言わなかったが、ティアにとって大事な人なのは間違いない。 だからこそ、つかんだチャンスを逃したくなくて必死に頼み込んできたのだろう。