薬品と恋心


「それなら心配には及ばないわ。こちらでいくつか用意してさしあげるわ」



どうすればよいか頭を悩ませているティアの耳ににレティシアの透き通った声が届く。



「あ、ありがとうございます!!」


ティアはほっとしたように微笑んでレティシアに頭を下げた。



「…私も貴女が参加してくれないと困るもの」



「…え?」



低く艶のある妖艶な声が聞こえた気がしてティアは顔をあげた。


しかしそこには先ほどと変わらず穏やかな笑みを浮かべたレティシアがいるだけだった。



(気のせい…だったのかな?)



不思議そうに周りを見回すティアにレティシアはお菓子の入った器を差し出してきた。



「とってもおいしいのよ。ぜひいただいてちょうだい」


それからしばらくティアはレティシアとお茶を楽しんだ。