「ジーニアス、お願いしたいことがあるんです」



町に帰りついたティアはジーニアスを下から真っ直ぐ見上げた。



「なに?できることなら聞くよ」



「あの…、解除薬の材料が今日の採取で全部そろったんです。だから、造ってもらえませんか…?」



「いいよ」



ジーニアスの言葉にティアの顔がぱっと明るくなる。