「ー…採取人になったのは、逃げて行き倒れたときに採取人に拾われたからなんです」



「そうか…ごめん、ティア」



ジーニアスは片腕でティアをぎゅっと抱きしめ、その小さな肩に顔をうめた。



ーどうして謝るの?



ティアは困惑した。


でも、あまりにも切なそうな「ごめん」という言葉にティアは何も言えなかった。


ただ、その頭をそっと撫でることが今のティアにできることだった。