その言葉の通り、彼女の親である伯爵と伯爵婦人は薬を取りに来てくれた。
しかし、解除するにはもうひとつ厄介な条件が必要だった。
それを告げると伯爵はしばらく考えたあと、ゆっくりと口を開いた。
「ひとつ確認したいんだが。ジェンティアナが今気に入っているのは君だと思うんだが、君はどう思っているんだね?」
問われて、ジーニアスはジェンティアナからもらったリボンを見せた。
「好きです。これがその証です」
ーこのときは本当に好きだった。
それを見て伯爵は目を丸くしていたが、伯爵婦人は嬉しそうに微笑み、娘のためにリボンに刺繍を施した。

