『幻の採取人のせいで仕事がなくなったんだろ?だったら、捕まえてぼくに渡してくれたら、また仕事が手に入るじゃないか。ああ、捕まえてくれたらそれなりにお礼はするぞ』



耳打ちされた金額に驚いた。下町なら半年は遊んで暮らせる額だったからだ。



ーこんなにいい仕事はない。



ーそれに。



「17歳は子供じゃないよなぁ」



帽子を押さえ、ククッと男は笑った。


青銀髪の髪なんてそうそういないからすぐに見つかるだろう。



「見つけ出して、捕まえてやる」



男は妖しく笑いながら夜の闇の中に姿を消した。