そこには製造が伝わっていない古代薬の薬をいかにして造るのかを研究したあとが見てとれる。


最初のページでは、いくつか試験的に造ってみるもうまくいかなかったらしいことが書かれている。


しかし、ページを進めるにつれて、成功している薬が増えていることにティアは気づいた。


ティアは一枚ずつめくりながら丁寧に内容を読み進めていく。


そして、ある薬について書かれているところでティアの目が止まった。


そこにはこう書かれていた。




『愛の秘薬』


『真実の愛かどうかを確めるもの。

服用した者の時を止める薬。』




ー服用した者の時を止めるー



その記述にティアは目を見開いた。