ティアが採ってきた薬草ですべての材料がそろったらしく、ジーニアスは調合室にこもりがちになった。


ティアは前と変わらず、書庫で古代薬の本を調べていた。


ジーニアスはときおり様子を見に来てくれるが、ほとんど顔を合わせることはない。


この状況はティアにとって都合がよかった。


何を探しているのか知られることなく、自由に調べものをすることができるからだ。


確かに薬のことならジーニアスに聞いたほうが早いかもしれない。


だけど、ティアの本当の歳を言ったらどうなるのだろう。


変わらない態度で接してくれるのだろうか?


子供だから心配してくれているだけなのではないか?


色々な考えがティアの頭を駆け巡る。