薄く霧のかかった世界に日差しがさしこみ、幻想的な雰囲気を醸し出している。 映し出された苔はふかふかで、つい寝転がりたい衝動にかられそうになる。 ティアは額の汗をぬぐいながらその景色を見つめた。 ここは山の中だ。 採取人の仕事は大変だが、普通の生活をしている人が見られない景色が堪能できるのもこの仕事ならではだ。 「あと少し登ったところでしょうか…」 カバンから地図を取り出し現在地を確認する。 目印から察するに、どうやら道は間違ってはいないようだ。