と、ちょうどそこに、先生が来た。 「長谷川さん、具合はどうですか?」 優しい口調で聞いてくる。 「ちょっと、クラクラします。」 頭が回っている感じがする。 「そうですか…。 舞さんは、女の人の悲鳴を聞いて、 パニックになってしまったんです。」 「___パニック、ですか?」 「はい。 パニック障害の症状です。」 パニック障害___。