切恋 〜涙の君に恋して〜


「隼斗!!」

ドンッ

隼斗を押しのける。

「ねぇ…ちゃん。」

隼斗の手元には包丁はなかった。

その隙を狙っていたのか、

お母さんが床に落ちた包丁を

拾って弟目掛けて襲いかかった。