切恋 〜涙の君に恋して〜


「ふっ…。」

咄嗟に上を向く。

そうでもしないと、

涙が流れてくるから。

情けねぇな。

好きな女1人も守れないなんてな…。

「なぁ、舞。」

途端に視界がボヤける。

「くっ…。」

涙はもう流さないって決めたのにな。

「光くん…。」

舞の声が聞こえた。

声のした方を見ると、

俺の右隣に舞が立っていた。

それは、17歳の舞だった。

「舞…。」