切恋 〜涙の君に恋して〜


…。

「そう、ですか…。」

それ以外なにも言えなかった。

その時だった。

ガラッ

「え?」

先生は驚いて振り向いた。

「こ、光くん!?」

光くんが怖い顔をして立っていた。

「先生。

それって本当なんですか?」

「…はい。」

先生は静かに頷く。

「舞、行くぞ。」

そう言って、私の腕を引っ張る。