切恋 〜涙の君に恋して〜


ずるい。

光くんはいつも、私の心を

いとも簡単に見破ってしまう。

「ほんと、光くんには敵わないなー。」

そう言うと光くんは

ニヤッと笑った。

「俺のこと騙そうなんて100年早い!」

光くんは、私にデコピンをした。

「いたっ!」

「へ!

俺の心はもっと痛かったよ!」

そう、だよね…。

「ごめんね…。」

光くんの顔を見上げながら謝る。

だが、光くんは急に

顔をりんごのように真っ赤にした。

「その顔やめろ。

抑えが効かなくなる…。」

「?」

意味がわからずに首をかしげていると、

「お前にはわかんなくていーの!

ほれ、帰るぞ。」

そう言い、私の腕を引っ張る。

「うん!」