來の目からまた涙が流れた。

私は何度、彼女を泣かせるのだろう。

笑顔が見たいのに。

私の選択は間違ってた?

「來…。

このこと、光くんには

言わないでほしい…。

それと、明日から

東京に帰るの…。」

最後の方は自分でも

ギリギリ聞き取れる小ささ。

「え、そ、そしたら、もう…。」

「うん。

もうみんなに会えない…。」

來の目からさらに涙が溢れ出す。

「なんでっ…。

どうして舞なの…。

いやだよ。」