切恋 〜涙の君に恋して〜


開くと蒜夜くんから。

驚いて彼の方を見ると、

気まずそうな顔をして

こっちを見ていた。

視線をまたケータイの画面へと戻す。

《To 坂下 舞

光と別れたって本当なん?》

ドクンッ

私は動揺を顔に出さないように

ケータイの画面を直視した。

《To 蒜夜 矢代

本当だよ。》

返信をすると、すぐに返ってきた。

《To 坂下 舞

それって一昨日お前らがこなかったのと

関係ある?》

ドクンッ

震える手で文字を打つ。