「あ、あの。

坂下さん、慣れてるって…。」

「ん?

あぁ、前の学校でもあったから。

人殺しだって言われて、

友達にも裏切られて。」

私はそこまで言ってやめた。

「…光くん。」

無意識に彼の名前を呼んでいた。

でも、幸い周りが騒がしかったから、

誰にも聞こえていなかった。

でも、光くんと席は近いわけで。

「お、光はよー。

ってか、昨日のメールまじ?」

蒜夜くんが私の方をチラッと見た。

ん?

どうしたんだろう。

「そっ。

まぁ、そのことにはあんま触れんな。」

「おう…。」

そんなときケータイが光った。