「らーーーいー!!!」

私も手を振る。

駅に着くと、おばあちゃんたちの

姿はなく來だけがいた。

「あれ?

おばあちゃんたちは?」

「舞のおばあちゃんに、

舞のこと迎えに行ってほしいって

頼まれたー!」

あ、そういうことなんだ。

「それより、舞倒れたって本当?」

心配そうに私の顔を覗き込む。

「大丈夫だよ!

ちょっと貧血だったみたいで。

大げさだよね!

それだけで東京だなんて!」

笑って誤魔化したが、

うまく笑えてるかわからなかった。