切恋 〜涙の君に恋して〜


顔を上げると、思わず口に出た。

「高橋くん…?」

自分の名前が出てきたことに驚いたのか

高橋くんが顔を上げる。

「坂下!」

「お姉ちゃんと、源は知り合いなの?」

男の子が私の腕を掴んだまま

私と高橋くんを交互に見る

「そうだよー。

同じ学校なんだー!」

また私は目線を合わせて笑う。

「源の彼女?」

今度は違うところから声がした。

「へ?」

思わず間抜けな声が出た。

声のした方を見ると、

高橋くんを若くした感じの男の子が

立っていた。