ピピピピッ

静かな部屋に目覚ましが鳴り響く。

「んっ。」

ガチャン

ピタッと耳障りな音が消える。

「んーっ。」

目をこすりながら布団から出る。

伸びをして階段を降りる。

「ふぁーあ。」

あくびをしながら、机の上にある

置き手紙を読む。

「なにこれ?」

『舞へ

明日の東京行きの切符買ってきます。

夕方には帰ると思います。

なるべく早く帰ってきなさい。』

あ、そっか。

明日検査に行くんだよね。