切恋 〜涙の君に恋して〜


「舞、あんたって子は…。」

そう言って涙を流すおばあちゃん。

おばあちゃんの涙を見るのは

何回目だろう。

ごめんなさい。

おばあちゃんたちと話し合った結果、

早めの方がいいということで、

明後日行くことになった。

本当は明日だったのだけれど、

明日はどうしても花火大会に

行きたかった。

少しでも光くんとの

思い出を作りたかった。

お風呂に入りに洗面所へ行く。

あれ?

ふと横腹にあった傷を不思議に思った。

こんなのあったっけ?