切恋 〜涙の君に恋して〜


「え?」

來の声が震えている。

顔を上げることができない。

「それ昨日草壁が言ってたやつだろ?

あれ本当なの?」

男子が口を挟む。

男子が口を挟むとめんどくさくなる。

それくらい痛いくらいわかる。

前もそうだったから。

「本当らしいよー。」

私と來以外で話し込む人たち。

「ね、ねぇ、話が見えないんだけど。」

唖然としていた來がやっと口を開いた。