切恋 〜涙の君に恋して〜


だめ…。

まだ、まだ。

今顔の力を緩ませると

泣いてしまうから。

お願い。

どうか君だけは幸せになって。

「私、これから勉強だから、

そろそろ帰って!」

グイグイと光を、扉へと押す。

「わーったよ。

サンキューな、來。」

光がニッと笑う。

やっぱ、あんたは笑顔が似合うよ。

パタン

扉を閉めて、

私はその場に座り込む。