切恋 〜涙の君に恋して〜


俺は、今最高に不機嫌だ。

「でねー、黒センがさー。」

黒センとは、

数学科の黒田先生のことだ。

正直、こいつといても

楽しくない。

そんなとき俺の目の前に

信じられない光景が広がっていた。

「あれ?

舞?」

目の前に、舞と源がいた。

「こ、光くん…。」

目が合ったが、

すぐに舞が視線をそらした。

「あれ?

舞ちゃんと、高橋じゃーん!

なに?2人とも付き合ってるの?」

興味津々…。

いやこいつの場合、面白半分で

聞いただろう。

「ち、ちがっ…「そうだよ。」

源の言葉に動揺を隠しきれない。