私たちが教室に戻ったのは、

3限目が終わってから。

チャイムの音なんて

全く聞こえなかった。

教室に入るなり、

高橋くんに声をかけられた。

「舞、なんで、光といるの?

やめとけって言ったのに。」

「私は大丈夫だよ。

彼女がいても、私には関係ないから。」

そう言うと、彼はフッと笑って

「お前、雰囲気変わったな。」

と、言って教室から出て行った。